2つの円, 円1と円2の位置関係について考える。円1の中心を \( \mathrm{C} \), 半径を \( r \) とし, 円2の中心を \( \mathrm{C'} \), 半径を \( r' \) とする。中心間の距離 \( \mathrm{CC'} \) を \( d \) とすると, 2つの円の位置関係と \( d,\ r,\ r' \) の関係式は, 以下のようになる。 2つの円の位置関係

2つの円の位置関係

円1の方程式:

中心 \( \mathrm{C} \) の座標:( , )

\( x\ 座標 \)
\( y\ 座標 \)

円1の半径(2乗から算出):

円2の方程式:

中心 \( \mathrm{C'} \) の座標:( , )

\( x\ 座標 \)
\( y\ 座標 \)

円2の半径(2乗から算出):

位置関係:

計算過程:

2つの円の方程式 \[ \begin{cases} x^2 + y^2 + a_1 x + b_1 y + c_1 = 0 \cdots \cdots ①\\ x^2 + y^2 + a_2 x + b_2 y + c_2 = 0 \cdots \cdots ② \end{cases} \] が交わっているときの共有点を求める。 \( ①-② \) をすると, \( x, \ y \) の1次方程式が得られる。この式と ① または ② から \( y \) を消去することで, \( x \) の2次方程式を作ることができる。この2次方程式を解くことで, 2つの円の共有点を求めることができる。

2つの円の共有点

円1の方程式:

円1の方程式:

\( a\ の値: \)
\( b\ の値:\)
\( c\ の値: \)

円2の方程式:

円2の方程式:

\( a\ の値: \)
\( b\ の値: \)
\( c\ の値: \)

共有点:

計算過程:

2つの円の交点を通る円について考える。 2つの円の方程式 \[ \begin{cases} x^2 + y^2 + a_1 x + b_1 y + c_1 = 0 \cdots \cdots ①\\ x^2 + y^2 + a_2 x + b_2 y + c_2 = 0 \cdots \cdots ② \end{cases} \] があり, これらが交わっているとする。2つの円 ①, ② が共有点 \( (p,\ q) \) をもつとき, 代入したときに等式が成り立つことから \[ (x^2+y^2+a_1x+b_1y+c_1) + k(x^2+y^2+a_2x+b_2y+c_2) = 0 \cdots\cdots ③ \] は, 交点 \( (p,\ q) \) を通る円を表す。
これが別の点 \( (p',\ q') \) も通るとき \[ ({p'}^2+{q'}^2+a_1p'+b_1q'+c_1) + k({p'}^2+{q'}^2+a_2p'+b_2q'+c_2) = 0 \] が成り立つ。ここで, \( {p'}^2+{q'}^2+a_2p'+b_2q'+c_2 \ne 0 \) とすると, \[ k = - \frac{{p'}^2+{q'}^2+a_1p'+b_1q'+c_1}{{p'}^2+{q'}^2+a_2p'+b_2q'+c_2} \] が得られるので, この \( k \) の値を代入すれば, 2点を通る円の方程式が得られる。
しかし, \( {p'}^2+{q'}^2+a_2p'+b_2q'+c_2=0 \) の場合, ③は \[ x^2+y^2+a_1x+b_1y+c=0 \] となる。つまり, \( {p'}^2+{q'}^2+a_2p'+b_2q'+c_2=0 \) となるのは, \( (p',\ q') \) が円 ② 上にあるときであるが, この場合は交点と \( (p',\ q') \) を通る円 ② そのものであるから, 上の式は使えない。
したがって, ③ は 2つ円の交点を通る円のうち、円 ② 以外のすべての円の方程式を表している。

また, \( k=-1 \) のとき, ③は \[ (a_1-a_2)x + (b_1-b_2)y + (c_1-c_2) =0 \] となるので, 円でなく直線となる。
(さらに, \(a_1=a_2\) かつ \(b_1=b_2\) のときは, 図形は存在しない)

2円の交点を通る円の方程式

\( \cdots ① \)

\( a_1 \) の値
\( b_1 \) の値
\( c_1 \) の値

\( \cdots ② \)

\( a_2 \) の値
\( b_2 \) の値
\( c_2 \) の値

\( k= \)

2つの円の交点を通る図形の方程式:

方程式が表す図形:

計算過程: