2点からの距離の2乗の和が一定である点の軌跡
- 軌跡
- 同一の条件を満たす点の集合のこと, または同一の条件を満たす点が動いてできる図形のこと
- 求めたい軌跡上の点 \( \mathrm{P} \) の座標を \( (x,\ y) \) とおき, 与えられた条件を \(x,\ y\) の関係式で表す。
- 上記の関係式から軌跡の方程式を導き, その方程式の表す図形を求める。
- その図形上の任意の点が条件を満たしていることを確認する。
2点 \( \mathrm{A,\ B} \) からの距離の2乗の和が一定の \( k \) である点 \( \mathrm{P} \) の軌跡を求める場合, \[ \mathrm{AP^2+BP^2} = k \] から, \( x,\ y \) の関係式を求めればよい。
2点からの距離の2乗の和が一定である点の軌跡
点 \( \mathrm{P} \) の位置:
座標:( , )
点 \( \mathrm{B} \) の座標:( , )
距離の2乗の和:
方程式:
軌跡:
計算過程:2点からの距離の比が一定である点の軌跡
2点 \( \mathrm{A,\ B} \) からの距離の比が \( m:n \) である点 \( \mathrm{P} \) の軌跡を求める場合, \[ \mathrm{AP:BP} = m:n \] から, \( x,\ y \) の関係式を求めればよい。
この軌跡について, \( m\ne n \) ならば, 線分 \( \mathrm{AB} \) を \( m:n \) に内分する点と外分する点を直径の両端とする円となる。この円を アポロニウスの円 という。
\( m=n \) ならば, 線分 AB の垂直二等分線となる。
2点からの距離の比が一定である点の軌跡
点 \( \mathrm{P} \) の位置:
点 \( \mathrm{A} \) の座標:( , )
点 \( \mathrm{B} \) の座標:( , )
距離の比:
\( m = \)
\( n = \)
方程式:
軌跡:
計算過程:ある1点と円上の点との距離の比が一定である点の軌跡
点 \( \mathrm{Q} \) が円 \( (x-a)^2+(y-b)^2=r^2 \) 上を動き, 点 \( \mathrm{A} \) と点 \( \mathrm{Q} \) を結ぶ線分 \( \mathrm{AQ} \) を \( m:n \) に内分する点 \( \mathrm{P} \) の軌跡を求める場合,
点 \( \mathrm{Q} \) の座標を \( (s,\ t) \) , 点 \( \mathrm{P} \) の座標を \( (x,\ y) \) とする。
点 \( \mathrm{Q} \) は円 \( (x-a)^2+(y-b)^2=r^2 \) 上にあるので
\[ (s-a)^2+(t-b)^2=r^2 \cdots\cdots ① \]
点 \( \mathrm{P} \) は線分 \( \mathrm{AQ} \) を \( m:n \) に内分する点であるから, \(x,\ y\) をそれぞれ \( s,\ t \) で表すことができる。
その式を変形して \( s,\ t \) を \( x,\ y \) で表し, それを ① に代入して, \( x,\ y \) の関係式を求めればよい。
ある1点と円上の点との距離の比が一定である点の軌跡
円 C: (灰色の円)
円 C 上の点 \( \mathrm{Q} \) の位置:
円 C の中心の座標:( , )
円 C の半径の2乗:
点 \( \mathrm{A} \) の座標:( , )
距離の比:
\( m = \)
\( n = \)
方程式:
軌跡:
計算過程:ある1点と放物線上の点との距離の比が一定である点の軌跡
点 \( \mathrm{Q} \) が放物線 \( y=ax^2+bx+c \) 上を動き, 点 \( \mathrm{A} \) と点 \( \mathrm{Q} \) を結ぶ線分 \( \mathrm{AQ} \) を \( m:n \) に内分する点 \( \mathrm{P} \) の軌跡を求める場合,
点 \( \mathrm{Q} \) の座標を \( (s,\ t) \) , 点 \( \mathrm{P} \) の座標を \( (x,\ y) \) とする。
点 \( \mathrm{Q} \) は放物線 \( y=ax^2+bx+c \) 上にあるので
\[ t = as^2+bs+c \cdots\cdots ① \]
点 \( \mathrm{P} \) は線分 \( \mathrm{AQ} \) を \( m:n \) に内分する点であるから, \(x,\ y\) をそれぞれ \( s,\ t \) で表すことができる。
その式を変形して \( s,\ t \) を \( x,\ y \) で表し, それを ① に代入して, \( x,\ y \) の関係式を求めればよい。
ある1点と放物線上の点との距離の比が一定である点の軌跡
放物線 C:(灰色の放物線)
放物線 C 上の点 \( \mathrm{Q} \) の位置:
放物線 C:\( y=ax^2+bx+c \) としたときの係数
点 \( \mathrm{A} \) の座標:( , )
距離の比:
\( m = \)
\( n = \)
方程式:
軌跡:
計算過程: