座標平面上の2点 A(x1, y1), B(x2, y2) 間の距離 AB は, 点 C(x2, y1) とすると AC=|x2x1|, BC=|y2y1| ABC は直角三角形であるから, 三平方の定理より AB=AC2+BC2=(x2x1)2+(y2y1)2 この式は, 直線 ABx 軸, または y 軸に平行なときにも成り立つ。
特に, 原点 O と点 A の距離 OAOA=x12+y12

AB 間の距離

-2-4-6-8-10246810-2-4-6-8-10246810

A の座標:( -10 , -10 )

x

y

B の座標:( -10 , -10 )

x

y

AB 間の距離:0

計算過程:

\[ \sqrt{\{-10 - (-10)\}^2 + \{-10 - (-10)\}^2} = \sqrt{ 0 + 0 } = \sqrt{0 } = undefined \]

m, n は正の数とする。
座標平面上に 2 点 A(x1, y1), B(x2, y2) があるとする。
P(x, y) が線分 AB 上にあって, 点 P が線分 ABm:n に内分しているとき
直線 ABx 軸に垂直でないとき, A, B, P から x 軸に, それぞれ垂線 AA, BB, PP を下ろすと, 点 P は線分 ABm:n に内分する。
よって, 直線上の内分点の公式から x=nx1+mx2m+n である。直線 ABx 軸に垂直であるときも, x=x1=x2 となるので, 上の式が成り立つ。
Py 座標にについても, 同様にして y=ny1+my2m+n が成り立つので、点 P の座標は P(nx1+mx2m+n, ny1+my2m+n) 特に, m=n のとき点 P は線分 AB の中点となり, その座標は (x1+x22,y1+y22) である。

AB の内分点 P

-2-4-6-8-10246810-2-4-6-8-10246810

A の座標:( -10 , -10 )

x

y

B の座標:( -10 , -10 )

x

y

m= 1

n= 1


P の座標:\( \displaystyle \left(-10,\ -10\right) \)

計算過程:

\[ x 座標 : \frac{1 \cdot (-10) + 1 \cdot (-10) }{ 1 + 1 } = \frac{-20 }{ 2} = -10 \]\[ y 座標 : \frac{1 \cdot (-10) + 1 \cdot (-10) }{ 1 + 1 } = \frac{-20 }{ 2} = -10 \]

m, n は正の数とする。
座標平面上に 点 A(x1, y1), B(x2, y2) があるとする。
Q(x, y) が直線 AB 上にあって, 点 Q が線分 ABm:n に外分しているとき, 内分点の座標と同様に考えることで Q(nx1+mx2mn, ny1+my2mn) が成り立つ。

AB の外分点 Q

-2-4-6-8-10-12-14-16-18-202468101214161820-2-4-6-8-10-12-14-16-18-202468101214161820

A の座標:( -10 , -10 )

x

y

B の座標:( -10 , -10 )

x

y

m= 1

n= 1


Q の座標:存在しない

計算過程:

\[ x 座標: \frac{-1 \cdot (-10) + 2 \cdot (-10) }{ 2 - 1 } = \frac{-10 }{ 1} = -10 \]\[ y 座標: \frac{-1 \cdot (-10) + 2 \cdot (-10) }{ 2 - 1 } = \frac{-10 }{ 1} = -10 \]

座標平面上に 3 点 A(x1, y1), B(x2, y2), C(x3, y3) があるとする。
ABC の重心 G(x, y) の座標を求める。
AB の中点 M の座標は (x1+x22, y1+y22) となり, G は中線 CM2:1 に内分する点であるから, その x 座標は x=1x3+2x1+x222+1=x1+x2+x33 となるので, 同様にして y=y1+y2+y33 であるから, 重心 G の座標は G(x1+x2+x33, y1+y2+y33) である。

ABC の重心 G

-2-4-6-8-10246810-2-4-6-8-10246810ABCG

A の座標:( -10 , -10 )

x

y

B の座標:( -10 , -10 )

x

y

C の座標:( -10 , -10 )

x

y

G の座標:\( \displaystyle \left(-10,\ -10\right) \)

計算過程:

\[ x 座標: \frac{-10 + (-10) + (-10) }{ 3 } = \frac{-30 }{ 3} = -10 \]\[ y 座標: \frac{-10 + (-10) + (-10) }{ 3 } = \frac{-30 }{ 3} = -10 \]

A(a, b) に関して, 2点 P(x1, y1), Q(x2, y2) が対称であるとき, A は線分 PQ の中点であるから, 次の等式が成り立つ。 a=x1+x22, b=y1+y22 また, 点 Q が線分 PA2:1 に外分することより x2=x1+2a, y2=y1+2b として求めることができる(①を式変形すると②になる)。

点に関して対称な点

-2-4-6-8-10-12-14-16-18-202468101214161820-2-4-6-8-10-12-14-16-18-202468101214161820APQ

A の座標:( -10 , -1 )

x

y

P の座標:( 4 , 3 )

x
y

Q の座標:(2, 5)

計算過程:

x4+21=2y3+2(1)=5